永井ギャラクシー せいかつ部

関西を拠点とするウェブ制作チーム“永井ギャラクシー”の台所。せいかつ部部長(せ部長)が担当します。今は更新停止中ですが、いつか復活するかも??

退職した年に開業した場合の青色申告アウトライン(日々の仕訳やってなかった人用)

こんにちは!せ部長です。

青色申告をやってみて、なんとか簡易書留で郵送するとこまでいけたので、がんばってググりまくった証を書き残しておこうと思います。

(でも責任は持てませんので、もし参考にしてくれる方いたら、提出前にちゃんと税務署の人に相談してくださいね!)

あくまでも大ざっぱな流れです。細かいとこは書いてません。

せっかくなので締め切り前に前倒しでアップしようと思います。

使ったソフトは弥生の青色申告(インストール版)です。

下準備

  • 開業届と青色申告承認申請書を提出しておく(出すタイミングや開業日に注意!)
  • 通帳や経費にできるレシートをかき集めておく(ネットでの買物や交通費も思い出しておく)
  • 会社員時代の源泉徴収票と、各種保険の証明書など控除になりそうな添付書類をかき集めておく

 

ソフトインストールしたら即確定申告書の入力画面が表示されるわけじゃない

そろそろ弥生の体験版でも入力しとこうと思ったのが確か1月の下旬。このころはまだソフトインストールしたら即、確定申告書のあのカラフルなフォーマットが表示されると思ってました。

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↑これに辿り着くにはまだまだ道は長そうです

とりあえずウィザードに沿って初期設定をやってみる

とりあえず住所や屋号、消費税の納税義務があるかどうかなど、ウィザードに沿って初期設定を進めます。

○○帳がいっぱいありすぎてどれに何を入力したらいいかわからない

初期設定までは良かったのですが、その後何をしていいかわかりません。画面には現金出納帳とか預金出納帳とか「かんたん取引入力」とかいろいろあるけど、どれが何を入力するものなのかまったくわかりません。

ということで、ここからググりまくる日々が始まります。

最初にななめ読みした記事が現金出納帳についてだったので、とりあえずそこに領収書を入力していったのですが、どうやらコレじゃないらしいと気づいたのは数日後でした(全くの間違いというわけでもないのですが)。

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↑弥生のクイックナビゲータの画面の一部。○○帳がたくさんならんでます。

どうやら「仕訳日記帳」に入力していったらいいらしい

その後、現金出納帳は現金の出し入れだけを入力するものと知り、あらゆる取引(出入り)を入力するのは「仕訳日記帳」と知りました。

しかし現金出納帳に入力したのは仕訳日記帳にも反映されてるので、すでに入力した分は科目などを若干修正し、その後は全て仕訳日記帳に入力していきました。

(「かんたん取引入力」のほうが簡単らしいんですが、なぜか自分は使いませんでした)

経費の入力はわかったけど、売上の入力の仕方がわからない

出て行ったお金(経費など)の入力はなんとなくわかったけど、入ってくるお金はどうやって入力するのだろう?というときに出会ったのがこのサイトでした。

studyboki3.com

弥生の操作以前に、会計とか帳簿の付け方を知らなきゃいけないな、と気づき始めたこの頃。

このサイトには、たしか嬉しいこと(資産が増えたり)は左に書け、みたいなことが書いてあったので、とりあえず、売り上げ回収したら経費とは左右逆に書いたらいいのかな?みたいな感じで入力することにしました(いまだに自信ないですが)。

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↑一応、税務署の人のOKもらったので、合ってると思うんですが・・・

その他、細々したことで悩む

その他、年末年始に家賃を前払いしたり、逆に今年の光熱費の引き落としが年を越してしまった場合はどうするの?など、細々したことに頭を悩ませましたが、ひたすらググってなんとかやりすごしました。最終的には税務署の確定申告相談に行って質問できるわけですから、ある程度目星さえつけとけばなんとかなるはず!あと、任意償却とか便利なものがあるらしいけど、どうするの?とか、細々した疑問をリストにして税務署の相談に備えておきました。

だいたい入力できたので「青色申告決算書」や「所得税確定申告書B」を押してみた

ざっくりこれくらいやっとけば、後は税務署の人に相談したらいいやというとこまで入力したので、「青色申告決算書」や「所得税確定申告書B」のボタンを押してみました。

今まで仕訳日記帳に入力したのが、それぞれ自動で集計されて数字が反映されてました。

手動で入力しなくちゃいけない個所も多々ありますが、面倒な計算なしで反映されてるのはとても楽です。

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青色申告決算書

ここで源泉徴収票や各種保険の証明書の出番です

所得税確定申告書Bのそれぞれの項目に、源泉徴収票に書いてある額面の給料や源泉徴収税額や社会保険料等々・・・を入力していきます。

あと、生命保険や地震保険とかその他いろいろ控除になるものあるだけ入力していきます。

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↑自分が関係あるところだけです。他の項目はわかりません。

大量の質問と一通り印刷したのを携えいざ税務署へ

税務署に着くと通路に7~80人の列ができてました。しかし意外とサクサク進んでいるようでした。と言っても1時間弱は立ちっぱなしだったでしょうか。Kindleに読みかけの本があって助かりました。

呼ばれて中に入ると選挙の記入台のような、仕切られた台がたくさん並んでいました。

そこで印刷してきた仕訳日記帳や確定申告書や青色申告決算書を見てもらいながら質問しました。概ね合ってたようで、これだけできてたら大丈夫でしょうと言われ一安心。

減価償却?任意償却

何やら大きな額のもの(資産?)は減価償却だとか、開業費は任意償却できるとか、そして弥生にはそういったものを管理する別の画面があるらしい、ということをぼんやり知りました。一応、健康のため気合入れて買ったワークチェアは資産になりそうですが、届いたのは今年だし、利益が出だしたのも年の終わり頃で開業費の任意償却もしないほうが良さそう、ということで、このあたりは必要に迫られてから調べたら良さそうです。

 

ということで、ちゃんとできてすごく嬉しかったので書いてみました。自分が日々の会計と確定申告の大まかな流れを全くわかってなかったので、もしそんな同士がいるなら役に立つかなぁと思ったというのも書いた動機です。でも責任は持てませんので、提出前にちゃんと税務署の人に相談してくださいね!

独立前にフリーランス向けの講座で青色申告について教えてもらったのですが(ここに書いたこととは違う、もっと有意義な内容でした)、それがなかったらニガテ意識を持ったまま今ごろ大変なことになっていたでしょう。

やってみて、任意償却できる開業費って便利だなとか、いろいろ知って得したと思うことがありましたが、さらにいろいろ感慨深く思うことがありました。それは次回じっくり囲うと思います。

急上昇中のfreeeはオンラインと月々の引き落としがちょっと心配だったので今回は手堅く弥生でやってみました。トレンド好き、クラウド好きの方はfreeeも良さそうですね。

ということで、青色申告についてでした。

 

やよいの青色申告 16 通常版(新消費税対応版)

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とあるウェブ系フリーランスのライフサイクルとその効能

こんにちは。せ部長です!

せいかつ部開設以来、生活についていろいろ実験してきました。それでやっと最近、しっくりくるライフサイクルができてきた気がします。先日も似たようなこと書きましたが、あらためてまとめておきたいと思います。

1.睡眠をたっぷり取る

当初は9時に寝て4時半に起きるというルールでやっていたのですが、最近は9時に床につき、朝は気が済むまで寝ることにしました。「睡眠が足りてる」状況を経験して初めて、今まで睡眠不足だったんだと自覚することができました。ストレスや気力不足含め、ほぼこれだけで解消している気がします。今まではよく昼に眠くなったり、集中力が続かなかったりしましたが、これで夜までバテずに走れるようになりました。昼寝も不要になりました。

2.始業前に今後のための活動をする

10時の始業までに、ウェブで今後必要になる技術の勉強をしたり、15分と決めて断捨離したりしてます。快適に仕事や生活ができるようになるためです。たぶんつ部長は3時間くらい、私は2時間くらいこれに当てていると思います。これは将来への投資という感じで、精神の安定のためにも良いです。もちろん一日の身じたくや洗濯、朝食なども済ませておきます。ただ時間割りに余裕があるので、前倒しして仕事を始めていることも多いです。

3.お昼に実用も兼ねた気分転換をする

10時から2~3時間仕事し、集中力が切れたかなという頃に散歩をします。往復1時間くらい。ちょうどその距離にいくつかスーパーが並ぶエリアがあり、そこで最寄のスーパーでは割高だったり、売ってないものを買います。特に最近は業務スーパーが自分たちのブームで、よそではまだ高い米粉や、業務用サイズのS&Bのカレー粉を買ったりします。気分転換、運動、買出し、あと倹約も、いくつも兼ねてて合理的です。気分や体調によっては、これを15分程度のジョギングに置き換えたりもします。日によっては銀行での用事とか。

月曜だけは、この時間を最寄のスーパーへの買出しに当て、ほぼ1週間分の食材をまとめ買いします。これもかなりの時短になります。

夏の暑い時期は時間帯を変更するかもしれません。

4.夜にすることを早々に済ませてしまう

帰ってきたらまだ14時ごろなのですが、もうさっさとお風呂に入って、夜食べるはずの食事も済ませてしまいます。そしたらすごい楽です。あとは15時半くらいから寝る数時間前までがっつり仕事ができます。一応、19時終業としてますが、20時とか寝る直前まで仕事をする日もあります(あんまり良くないけど)。

5.食事のしたくをシンプルにする

ここにも書いたように、汁物を1週間分作り置きしたり、千切りキャベツやお米を常備して食事のしたくシステム化したおかげでかなり楽になりました。最近はつ部長が積極的にやってくれることもあり、体感としてはほとんど料理してない感じです。実際には千切りキャベツ作ったり、メインディッシュ焼いたりしてるんですが、副菜を納豆や漬物などに割り切ったおかげで、5分の1くらいには時短になっていそうです。

汁物は野菜が取れて温まるし、納豆や漬物は発酵食品だし、キャベツは胃に優しいし(私は胃腸弱いようで)、内容的にも良くなりました。

6.余裕のある時間割りにする

当初ライフサイクルをいろいろ実験し始めた頃は、けっこうカツカツの時間割りにしてました。今は10時の始業と21時の就寝だけ厳守で、それ以外はゆるっとすることにしました。そもそも10時始業というのもかなりゆったりしてます。でも実際は10時前に仕事してることも多いです。それでもなぜ10時かと言うと、精神的に楽だからです。時間に追われず、時間の流れに自然と乗っかるのが理想だなと思いこんな感じにしました。

今はそんなに忙しくないのでこんな感じですが、忙しくなったら余裕のある朝に前倒しして仕事したり、昼の1時間の散歩を15分のジョギングに置き換えたと、伸縮の余地が残っているのもいいなぁと思います。なぜなら時期によって仕事の量にかなり波があるからです。噂では聞いてましたが、なぜだか忙しいときに案件が重なるという話は本当でした。そのためにも、普段は余裕を残しておいたほうが良さそうに思います。

7.土日も同じサイクルで、仕事は自由にする

このサイクルが狂わないよう、土日もなるべく同じサイクルで生活するようにしています。でも仕事をするかしないかは自由ということにしています。これも精神的に楽だからです。実際は、仕事したり、将来の仕事に繋がりそうな勉強をしていることが多く、それ以外は長めに出かけたりという感じです。あ、つ部長はがっつりスープを作ってくれています。あとはブログ書いたりもしてます。忙しい時期は仕事の予備日となるでしょう。

8.運動を組み込む

昼の散歩以外にも気が向いたらちょくちょくストレッチしたりします。私たちのようなPC作業の多い人は特にこれが大事な気がします。それ以外にも、私は毎朝ラジオ体操的なものもしています。つ部長に比べ、私はよく寝違えたりギックリ腰になったり、いろいろガタが来てるので、ストレッチしてみたりマッサージしてみたり、筋肉もつけなきゃと体幹トレーニング的なこともやってみたりと、まあちょくちょく気分転換がてらやってます。

9.家事や運動をちょくちょくはさむ

特に納期前とか気合が入ってる時期がそうなんですが、PCに向かって目と頭を使い続けてると、なんとなく頭に血が上りっぱなしのような気がして健康上良くない気がします。軽い頭痛を感じたり、あごや首肩に力入ってるなぁと感じて、これは良くないと感じることがあります。そんなときは、食器を洗ってみたり、洗濯物取り込んでみたり、窓から山が見えるキッチンでラジオ体操やってみたりしながら、肩から上を脱力するように心がけるようにします。(あ、けっこう上の8とかぶってますね)

 

効果 

  • 昼、眠くなく、バテずに仕事に集中できるようになった
    →よく集中力不足や眠気で、仕事中にごろんと寝っころがったりしてましたが、そういうのが全くなくなり、集中して椅子に座っていられるようになりました。(←小学一年生みたいですね)
  • 油っぽいお菓子、ジャンキーなものを欲しなくなった
    →たまに白玉団子を作ってあんみつにして食べたりしてますが、クッキーやポテチなどはなくても大丈夫になりました。(でもたまには買います)
  • お金を使わなくても楽しく過ごせるようになった
    →まだまだ事業が軌道に乗ったとは言えないので倹約の日々ですが、お金使わなくてもストレス感じないというのは本当にありがたいです。
  • 精神的にも良いかも
    →健康的な生活を続けられてるという自信のせいか、メンタル的にも良い気がします。

正直言って私の人生、時間を上手く使えたためしがなく、いつも時間に追われてたなぁと思うのですが、今初めて時間の流れに乗っかったような気がします。それもこれも睡眠時間をケチらないことから始まってる気がします。睡眠たっぷりとって、時間に追われない生活をしてると、ストレスが少なく、また、ストレスによる無駄遣いも減るので、時間、お金ともにとても無駄なく毎日が回っている気がします。

こんなふうに自分たちのライフサイクルを自分たちで作るというのは、たとえるなら、ハンドメイドで自分に合った自分好みの服を作っているような感じでしょうか。逆に言うと、自分用なので自分にはピッタリだけど、他の人には全く合わないということも言えそうです。採寸もデザインも超個性的にできるわけですから。

(しかしもしかしたら、同じような職種でフリーランスしている人は通じるとこあるんじゃないかなと密かに思ってます)

かたや一般的なライフサイクル(9時から18時まで働いて、朝昼晩に食事して、土日は休んでみたいな)は、プロが作った既製服にたとえられるかもしれませんね。ピッタリとはいかないけど、誰が着ても不都合なく着れる服といったような(現実的には長時間労働など、形式と中身が一致してないケース多いという問題はありますが)。

私たちの事業は人間にたとえるならまだあかちゃんなので、今は小さな体に合ったライフサイクルですが、今後成長しつつ、そのときの身の丈にあったライフサイクルに作り変えていけたらいいなぁと思います。

しかし今の生活とても気に入っているので、当面はこれをキープしたいなぁと思います。

ということで、『とあるウェブ系フリーランスのライフサイクルとその効能』でした。

 

 

祖母はフリーランスの先輩

こんにちは、せ部長です。

今日は私の祖母について書いてみようと思います。

なぜこのブログにそんなこと書くのかというと、私のおばあちゃん、そういえばフリーランスだったなぁ・・・ということに気づいたからです。(確定申告とかしてんたんだろうか)

祖父母の家は私の家から車で15分ほどのところにあったので、しょっちゅう遊びに行ってました。祖父母には、初孫の私はずいぶんかわいがってもらいました。

おばあちゃんは在宅で着物を縫う仕事をしてました。仕事場は2階にあり、横長の低い作業机の前に正座し、背中を丸めて作業する姿は私にとっていつもの当たり前の光景でした。1階の応接室で雑談している最中にも、よく「ちょっと仕事してくるわ」といって上がっていきました。私はそんなおばあちゃんの様子をしょっちゅう見に行ってました。今思うと邪魔だったでしょうね(笑)。のんびりとした、怒ったりしないおばあちゃんなので、全く気づいてませんでしたが。

ということで、私たち姉妹やいとこが正月や七五三で着る着物はいつもおばあちゃんが縫ってくれ、母と2人がかりで着付けしてくれてました。物心つく頃からそうだったので、それが当たり前と思ってました。

そんなふうにあまりに当たり前のことだったので、大人になり、おばあちゃんが亡くなってしまうまで、おばあちゃんついて、特に職業について深く知ろうとしたことがありませんでした。しかし母に聞くところによるとなかなかバイタリティーのある人だったようです。

祖母にはお兄さんがいたのですが、そのお嫁さんと相性が悪かったらしいです。そのため早く家を出たいということで、着物を教えてくれるところへ奉公(見習い修行)に出たらしいです。まだ当時十代半ばと言ってたような。行動力ありますよねぇ。

ところが最初に奉公に行った家はまったく着物の縫い方を教えてくれず、ずーっと子守ばかりさせられたとのこと。今で言うブラック企業的な感じですね。

ということで、そこは見切りをつけ、別のおうちに奉公に行って、修行し、めでたく独立。26歳頃には自宅に看板を出し、その後は家事や子育てと平行して仕事をしていたらしいです。一時は住み込みのお弟子さんもいたようで、母の姉(私の伯母)はそのお弟子さんに遊んでもらってたとのこと。このへん当時の時代背景がわかって面白いですよね。

ということで、あのいつもゆったり構えていたおばあちゃん、なかなか行動力のある人だったんだなぁと大人になって知りました。26ですでに独立し、家事子育てと仕事をこなしてたなんてかっこいい!と思いました。

それで思ったんですが、昔は丁稚奉公とか、家事雑用の片手間に仕事を教えてもらうスタイルが主流だったようで、今の人間からするとけっこう理不尽な就業形態のように思えます。仕事覚えたいのに、まずやらされるのは子守とか家事とからしいですから。

でもちゃんとその修行に耐えれば、26やそこらの若さで独立して看板上げることができるんですよね。他の人の例を知らないので、祖母が歩んだ道が当時の標準的なステップだったのかわかりませんが、10年くらい修行したら独立し、自分の裁量で仕事できるようになる!と思えば、がんばる気力も湧くかも知れません。そんなふうにがんばれるのは、今のようになんとなくおなかは満たせる、将来はともかく当面はなんとなく生きてはいれる、という時代ではなかったからかも知れませんが。

そして一度その技術を身につければ、ずっと食べていけたりするわけです。祖母も80歳頃まで着物を縫ってたように思います。(今のように技術の移り変わりもそんなに激しくなかっただろうし、オーソドックスな技術は長持ちするなぁとも思います。)

今は企業に勤めるのが主流で、祖母の頃と比較するとどちらにも良い面悪い面あると思いますが、働き方がぜんぜん違うなぁと思いました。

それと、今実際自分がフリーランスになって、当時の祖母の状況に「わかるわかる」ということも多くなってきました。

母曰く、納期前に間に合わなくなりそうになり、家族総出で手伝ったとのこと。そんなバタバタ、なんかわかるわぁ~・・・(笑)

おじいちゃんは国鉄職員(今だと公務員?サラリーマン?)だったのですが、とてもまめな人で、よく自分で料理して食べてました。家事など家のこともけっこう祖父がこなしていたように思います。

今思うと、男性が家のことをするというのも、当時は珍しかったんじゃないかと思います。それももしかしたらおばあちゃんのフォローせざるを得なくなって自然とそうなったのかも知れません。うちも今、できるほうが家事をやるというようになってきているので、たぶんそう経緯ではないかと。今の時代では珍しくもないことなんですが。

そんなこんなで、 今フリーランスになって祖母のことをより知ることができた気がします。納品が迫っていれば孫が遊びに来てようがなんだろうが仕事しなくちゃいけない。そんな気持ちが少しわかったかも知れません(笑)。

亡くなってもう何年も経ちますが、天国から「その調子」と言ってもらえるよう、(祖母のようにゆったり構えつつ)楽しくフリーランスやっていきたいと思います。

 

【気になるニュース!】弥生に10億で買われたMisoca社長はフリーランス出身

こんにちは、せ部長です!

今週はちょっと興味深いニュースがあったのでそれについて書こうと思います。ブログタイトルからして若干ギラついてますがよろしくお願いします。

 

www.nikkei.com

弥生の会計ソフトはご存知の方も多いと思います。Misocaのほうは、中小企業やフリーランスを利用者に想定した、オンラインの請求書作成サービスです。しかもほとんど無料で使えます。

www.misoca.jp

フリーランスになり、最初は見積もりや請求書を自作してたのですが、うーんちょっと煩雑だなぁ・・・もうちょっとこの手間を減らせないだろうか・・・と思っていたところ、見つけたのがこのMisocaでした。

無料とか言うけど、どうせ便利なオプションとかは有料なんでしょ?と思いつつ使ってみたら、ほんとにほとんど無料で使えて、「え?このサービス、何で収益上げてるんだ?」と思ったのがこのMisocaでありました。たしかこのニュースの前から、弥生や他の会計ソフトとの連動もできました。

そして今回、その「え?このサービス、何で収益上げてるんだ?」から「あー、そういうことか!」と目からウロコだったのでこの記事を書いてます。

つまり、無料で収益出ないサービスでも、良いサービスなら利用者は増え、最終的にはこんなかたちで買い手がつくと(しかも億単位)。数年がかりの決死のデモンストレーションといったイメージでしょうか。

最初からそれ狙っていたのかはわからないけど、こんなかたちで資金回収できる可能性があるということを実例を持って知ることができました。

最近、スタートアップとかクラウドファンディングベンチャーキャピタルって言葉はよく聞くなぁとは思っていましたが、なるほどそういうことかと。数年がかりでこういう粘り強い挑戦ができるのも、そういった資金的なバックアップがあるからでしょうね。

こうなると、Misocaの社長ってどんな人だろうと気になります。

永井ギャラクシー内でも話題になり、普段スルーしているMisocaからのメールをつ部長が読んでみると、社長の豊吉さんによるこんなエントリーへのリンクがありました。

www.misoca.jp

これを読むと、昔の豊吉さんは、フリーランスという立場や、仕事内容など、けっこう今の私たちと共通する点が多く、常々「ITの便利屋さん」を目指したいというよなことを言っているつ部長は共感する部分多かったようです。

他にも社長の豊吉 隆一郎さんについて調べてみたんですが、大手IT企業出身とかという箔のある肩書きの人というわけでもなく、ほんとに実力だけでここまできた人なんだなぁと思いました。まだ今の日本にも、実力だけで勝負できる世界もあるんだなぁと思うと励みになります。そして今の日本で珍しく景気の良い、サクセスストーリーなニュースですよね。

 

すでに大きなサービスを抱えている弥生のような会社は、その管理で手一杯で新しく革新的な挑戦をしづらいため、このような買収をするのかも、みたいな話しもつ部長としていました。そういえば、数年前見たニュースにも、こういうのがありました。

www.nhk.or.jp

タブレットで鮮魚を取り寄せることのできる、『八面六臂』の社長の話なども面白いです。

また、とあるブログには、freeeやMFクラウド(マネーフォワード)など、クラウドの会計サービスが伸びていることへの対抗策として、弥生はMisocaを買ったんじゃないかと書いている方もいました。

たしかに私たちも弥生とfreeeで迷いました(結局オフラインで使える弥生にしましたが)。

そしてこの10億という額については、つ部長いわく、登録ユーザーの個人情報込みの値段だろうとのこと。ふむ確かに。

ということで、自分たちがこのエネルギッシュな創業スタイルを目指すかはともかく、弥生によるMisoca買収は、今どきのビジネスについていろいろ学べ、かつ励みにもなるニュースでありました。

 

 

一日のスケジュールを見直す

こんにちは、せ部長です。

フリーランスになってまだ仕事がない頃から、早寝早起きにシフトしたり、晩ごはん抜き?生活をやってみたり、時間割作ってみたりチャイムを導入してみたり、いろいろ試行錯誤してきました。

しかし実際仕事をもらえるようになって、なんとなくこのパターンがスムーズにいくな、というのができてきました。なので今後は下のような時間割りでいくことにしました。

 

時間内容 
起床~10:00 受注の仕事以外 技術の勉強、家事
9時頃:1回目の食事
10:00~19:00
受注の仕事 昼頃:休憩と運動と断捨離
3時頃:2回目の食事
19:00~21:00 風呂と自由時間  

 

かなりシンプルな時間割りになりました。

シンプルといっても、食事や運動をはさんだり、実際は細々とありますが、『受注の仕事』かそうじゃないかで振り分けるとかなりわかりやすくなります。

そして10時から19時の『受注の仕事』の部分を見ると、ちょっと遅めの一般企業の就業時間と同じになりました。

なぜこうなったかと言うと、忙しすぎて最初の時間割りが崩壊したあと、自然とこれに近いサイクルで一日回ってて、わりと心地よかったからです。

これなら時間になったら自然と仕事して、夜になったら自然と眠くなって寝て、朝自然と目が覚める、という理想の流れに近づけるかなと期待しています。

とにかく10時から19時のいわゆる就業時間と、21時の就寝時間だけは守り、あとはゆるい感じでいきたいなと思います。

そんなふうに思うのはこの記事を読んだ影響もあるかもしれません。確かに意図的に仕事しない時間を確保しないと、ずっと仕事のこと考えてしまって消耗したりします。

gigazine.net

 

疲れてたら朝ゆっくり起きて、元気だったら早く起きて、忙しいときは早めに仕事開始してもいいし、臨機応変、伸縮自在な感じ、でもちゃんと緩急つけてオンオフのある感じを目指そうと思います。

 

健康もコストも効率も満足感も犠牲にしない、しかも悩まない献立方法ができた!

こんにちは、せ部長です。

かなり大げさなタイトルですが、これはなかなかいいなんじゃないかと最近ふたりで自画自賛している食事の献立方法について書こうと思います。

私たちフリーランスなので体が資本です。そして会社員の方よりも経済事情は不安定です。そして事業とその他のことを両立するには、生活においても効率化が求められます。しかしだからといって、事業のためにプライベートの充実を犠牲にしたり、味気ない食事でがまんするというのは、このブログを始めた頃のポリシーに反します。永井ギャラクシーにつくる部とせいかつ部を設けたのは、仕事も生活も犠牲にしない楽しい働き方生き方を模索しよう!という決意表明でもありました。

しかし料理って、健康も考慮しながらまともにやると時間かかる。どうしよう。ということで、最近出来上がった永井ギャラクシー式の献立メソッドが以下になります。

 

1.約一週間分の汁物を作る

週末に料理を作り置きする時短テクニックはよく耳にしますが、うちは汁物を一週間作っておく方針でやってます。この方法でもう4週目くらいでしょうか。発端は、私が作業でヘトヘトになり、家事に手が回らなくなり、つ部長の料理への登板が増えたことにあります。

毎日料理を作るのはこんなにも時間をくうものなのか、なんと非効率なんだ、そう思ったつ部長は、「そうだ!1週間分まとめて作ろう!」ということで、大鍋に大量に粕汁を作り始め、今後俺はこの方針でいく!ということで、このルールができました。

今のところやったのは、

  • 粕汁×2回
  • おでん(いきなり汁物じゃないですが)
  • ポトフ→カレースープ(飽きた時点でヱスビーのカレー粉を足す)
  • 豚汁

です。ポトフはトマト缶足したらミネストローネっぽくもできそうです。

夏場はちょっと安全の保証はできませんが、スープ類なら煮込めば煮込むほどおいしくなるし、体も温まり、野菜もたくさん取れ、言うことないんじゃないでしょうか。長く煮込むので、野菜も細かく切る必要もなく、そこでも時短になります。

正直、汁物以外のお惣菜は、作り置きしてみたものの、やっぱり作りたてのほうが美味しいなぁってことも多いですしね。

ということで、つ部長の進出のおかげで家事にも効率化の波が押し寄せた瞬間でした。そういえば昔同じ職場で働いていた頃、「これで一括でできる」と、何でもマクロを組んで作業の自動化を図っていたつ部長、同僚に『永井君の好きな言葉、「一括」だよね』といじられていたことを思い出しました。何においても二度手間が許せない性格らしいです。

 

2.お米と千切りキャベツを切らさない

なんだかんだ言っても一番コスパが良い炭水化物はお米ということで、常に炊いておくようにし、パスタやパンもほとんど食べなくなりました。というか、不思議なことにオイリーなパスタやラーメンなどをあまり欲しなくなりました(理由は後述)。

そして千切りキャベツも、スライサーで1~2日分ずつ作っておきます。理由は、あらゆる焼き物系主菜と相性がいいから。焼鮭でも鶏もも肉でも揚げ物でも。

昔はオーソドックスすぎるのつまらないと思って凝ったサラダを作ってましたが、オーソドックスなものは飽きないし、応用力もあるし、考えなくていいし、便利です。

ところで、なぜパスタやラーメンなど濃いめの主食を欲しなくなったか考えてみたんですが、今はほぼ自分たちのペースで生活し、睡眠もしっかり取ってるせいではないかと思います。自分のペースで睡眠もたっぷり取ってると、自分の場合、ほとんどストレスないことに気づきました。そしたらジャンキーな味のものを欲しなくなった気がします。しかし納期前の追い込みの時にポテチや甘いお菓子が食べたくなることには変わりありません。

ちなみに、千切りに使っているスライサーはこちら。幅広で使いやすいです。
アマゾンのレビュー見比べて、安全そうなこれに決めました。

 

京セラ 【キャベツの千切りもラクラク! 】 セラミック ワイドスライサー CWS-230
 

 

 

3.副菜は主に和の加工食品に頼る

ほぼ専業主婦のときは一汁三菜、わりと真面目に手作りしてましたが、さすがに今は無理です。しかしよくよく考えると、そんなに悩まなくても和食には便利で保存の利くものがあります。ということで、副菜は下のようなものでローテーションしています。

納豆/豆腐/平てんなど練り物/お漬物/キムチ/しらす/明太子/佃煮系/もずく酢/瓶詰/缶詰/卵料理・・・当等。

キムチ以外、和の食材ばかりになりました。

逆に言うと、副菜まで真面目に作ってた頃はこういった食材の出番がなく、消費に困っていた気がします。

 

4.メインの焼き物だけその都度調理する

上記のようにしていると、食事ごとにその都度料理しなくてはいけないのはメインの料理くらいになります。しかも焼き物だと、材料に調味料かけて焼くだけだったりします。お魚はだいたい下処理した状態で売られていますし、鶏肉もカットしたものを買うか、一枚そのまま焼けば包丁不要です。塩鮭は焼くだけ、鶏もも肉も塩と黒胡椒と白ワインで焼くだけ、豚キムチなら豚コマとキムチと醤油少々で炒めるだけなど、肉魚は包丁の出番はほとんどないですね。揚げ物は少し面倒ですが、それもカットされた肉を買ってきて粉をつける程度なら、そんなに時間はかからないと思います。

 

5.特売日に1週間分まとめ買いしておく

これは2人でフリーランスをやる前からやってたのですが、うちの近所のスーパーは毎週月曜日、全品10%引きなので、この日に1週間分の食材をまとめ買いしておきます。

そして肉類は冷凍します。鮭など、冷凍できそうな切り身の魚も冷凍します。他にも薄揚げとか食パンなど、冷凍できそうなものは冷凍します。

そして、冷凍できない魚類などから消費していきます。必然的に、週の前半のメインは魚類、後半は肉類になります。野菜はものにもよると思いますが、なんとか1週間もつと思います。豆腐が意外と消費期限短いですけど、豆腐を腐らせて捨てた記憶はあまりないので、自分の五感を研ぎ澄ませばまず大丈夫でしょう。

 

ということで、この方法だと必然的に献立が決まっていくので、今日なに食べようと悩むことも減ります。そして自分たちの生活を自分でコントロールしている充実感もあります。

しかし、途中でも少し書いたように、これができるのはジャンキーなものを欲しない生活のおかげも大きいです。ストレスや疲れがあるときは、なぜか和食のようなあっさりしたものでは満たされなかったりするんですよね。

もちろんたまには外食したり、ジャンクフードも食べます。たまには脱線しなと、真面目すぎてもストレスたまります。でもフリーランスやる上でこの献立方法は、健康、コスト、効率、満足感、全てのバランスが取れる、理にかなったやり方ではないかと自負しております。

 

 

自分なりのウェブ制作における情報整理法

こんにちは、せ部長です。

今、ご依頼いただいたホームページに掲載する情報を整理する作業をしています。会社でウェブ制作やっていたころからこの作業はよくやっていましたが、今あらためて発見することもあるので、かなり抽象的ですが、情報を積み木にたとえ、覚え書きとして手順を書いておこうと思います。

 

情報を可能な限り引き出す・揃える

お客さんにヒアリングしたり、Googleで検索したり、取材したりして掲載する情報をありったけ集めて並べます。

具体的には、商品、サービス、企業理念、住所や営業時間など事務的な情報、そして企業や商品に携わる人が見える情報・・・、ウェブサイト制作では主にこんなものになるでしょうか。実際に掲載しなくても知っておいたほうが良い情報もあります。簡単に言語化できない情報もあります(たとえば社風とか代表者の人柄とか)。そういったものも含め、ひたすら集めます。

そうすると、どんな種類の情報があるか、ざっと見渡すことができます。積み木にたとえると、丸くて赤くて小さい積み木とか、正方形で青くて大きい積み木とか、その情報ひとつひとつが持ってる、色、かたち、サイズなどの属性を一通り知ることができます。そうすれば次の段階で分類するときに、この積み木を分類する箱が足りない!ということが防げます。サイトの全体像もおぼろげに見えてきます。

だけどこの作業はワンステップでは無理だったりします。何度もお客さんとキャッチボールしたり、元のキーワードを元にさらに検索して掘り下げることを何度も繰り返すうちに、やっと揃ってくる感じです。

 

情報を分類する箱をつくる

上のステップで、色、かたち、サイズなどの属性があるとわかったので、今度は属性ごとに積み木(情報)分類してみます。色ごとに分類したほうがいいのか、かたちごとに分類したほうが良いのか、サイズなのか。いろいろやってみて一番使いやすい(情報が伝わりやすい)分類を決定します。色ごとに分類するといい感じっぽい、と思ったらそうします。

ウェブサイトの場合だったらすでに定番の箱があったりします。たとえば、トップページ、商品紹介ページ、企業情報ページ、お問い合わせページ・・・等々。あるいは家電メーカーだったら、白物家電とAV家電で分類したりとか。

 

入れ子の箱をつくる

色ごとに分類しただけではまだごちゃっとしているので、さらにその中に箱を作り、今度はサイズごとに分けてみたり、かたちごとに分けてみたりします。だんだん情報がわかりやすく整理されてきます。ウェブだったら、ひとつのページの中で、さらに項目分けするのもこれにあてはまるでしょうか。たとえば白物家電ページ内でさらに冷蔵庫と洗濯機と掃除機に分け、さらに冷蔵庫を大容量、標準サイズ、1人暮らし用などに分類するなど、何層にも入れ子になることがあります。

 

そぎ落とす

そんなふうに整理していると、重要じゃない情報が箱の外に取り残されるので、それは処分してしまいます。また、分類してみたけど茶色積み木グループなんか弱いな、と思ったら、思い切って捨ててしまうこともあるかも知れません。実際には扱っている商品だけど、あまりウェブでプロモーションする必要がない、もっと主力商品にスポットライトをあてたいなどと言うケースなら、そういった情報が削られる場合があるかもしれません。しかし貧乏性の私はこのそぎ落とす作業が苦手です(笑)。

 

強弱をつける

そして、赤グループと黄色グループと青グループが残り、その中で赤グループが一番パワーを持っているなと思ったら、赤を目立つように配置し、黄と青はちょっと脇役的な扱いにします。ケーキ屋さんなら、他にもケーキいろいろあるけど、うちの主力はバームクーヘンだ!的な感じでスポットライトをあてます。

デザインやマーケティングでは、何かひとつに主役に絞って、他をそぎ落としたり脇役にするやり方が王道ですが、場合によっては主役が3人いるというのも正直な感じがしてアリな気もします。それもケースバイケースでしょうか。にしても、3人の主役を目立たせるためにその他の色の脇役を弱める、というのは必要かなと思います。

 

違う切り口を見せる

ここまで「まず色で分類」というルールで進めてきましたが、ここでいきなり、それぞれの色の中から一番大きくて三角形のやつを選抜して並べる!ということをやってみたりします。それをトップページや訴求力の高いページに配置します。

たとえば、営業部と技術部と企画部から若手の有望株を選抜してインタビューし、それを人材募集の特設ページに掲載するとか。そうすると、その会社の違う切り口や側面が見えたりしますよね。

または、サービスごとにページを作っていたけど、今度はユーザーのお悩みごとに構成して訴求してみるとか。

ウェブサイトは複数ページから成り立つので、こんな感じでひとつの情報を立体的に見せることができるんじゃないかなと思います。そして違う切り口はアクセントにもなると思います。

 

全体像を確認する(ここまで来たらデザインつくれるかも)

ここまでの手順でかなり情報が整理され、全体の輪郭、骨格がかなりはっきりできてくるんじゃないでしょうか。

ウェブ制作では、デザインをする前にワイヤーというものを作ります。つまり、入れ子の箱にある程度情報が整理された状態のものです。トップページはこんな構成で、この項目にはこれが入る・・・、といったものをページごとに作ります。それがワイヤーです。それがあれば、ある程度全体が見渡せられ、安心してデザインに取り掛かれると思います。

 

後から追加も可能(但し、今までに出てきた属性のものに限る)

これまでの工程で情報の割り振り方のルールと箱(構成)ができているので、後で多少情報が追加されたり削除されてもそんなに大きな致命傷にはなりません。ただし!それは色とかたちとサイズという、これまでの情報と同じ属性を備えているものに限ります!突然、微妙なニュアンスのベージュで、手触りも独特で、軽い性質の木材で作られていて・・・といった積み木が登場しても、分類できる箱がありません。それが重要でどうしても目立つ位置に入れる必要があるとなると、今までの工程を全部ひっくり返して箱を作り直す必要も出てきます。最初の段階でありったけ情報を引き出すことが大事なのはこのためです。

だけど、今まで出てきたどれかに当てはまる情報であれば、コーディングの後でも、そんなに無理なく追加できたりします。

 

仕事の上での情報整理の手順は以上です。 

ウェブサイトを作る基本的な手順は、大体どこの会社も下のような感じではないでしょうか。

  1. ヒアリング
  2. ワイヤー作成
  3. デザイン作成
  4. コーディング
  5. CMS、プログラム実装

今回の情報整理の話しは1と2の工程になります。家にたとえると基礎の部分でしょうか。ここを固めないで作って、後で辻褄が合わなくなって苦しむ経験は何度となくしました(笑)。

 

といった感じですが、そうは言うものの、実際にはこんなにきれいにはいかないです。

分類しているうちにどの属性にも属さない特殊な情報を見つけてしまい、捨てるわけにもいかず、かといって主役になるような情報でもなく扱いに困ったりします。また、積み木のように色とかたちとサイズのようなシンプルなものとは限らず、たとえば質感とか重さとか、パッと判断できない属性があったりします。しかも丸くて赤くて三角でつるっとしてて、ちょっと重くて・・・と、ひとつのものがたくさんの複雑な属性を持っていると、どう分類してよいかわからなくなったりします。

また、こんなことも思います。昔は気づけなかったけど、今だから気づける属性があったりするなぁと。

たとえば若い頃なら色やデザインで服を選んでいたけど、最近は素材や着心地が重要だと思ったりします。若い頃は素材なんて属性をスルーしてましたから。

仕事の上でも、パッと見地味でも重要な情報、地味だけど効果的な見せ方、というものもあるかなーと思ったりもします。

今はパッと見だけでは勝負できず、より中身に注目される時流という気もしますし、しっかり中身のあるものを作っていけるようにしたいなと思います。

 

ところで最近、こんな記事が話題になってました。

大金をかけずに勝つ!自分で作る「戦うホームページ」の骨子案 - micata(ミカタ)

皮肉にも無料ホームページ作成サービスのサイトの記事なのですが(笑)、どういう風に考え、何を優先に中身を整理すれば効果的なサイトが作れるか、について書かれています。自分たちがウェブ制作やる中で聞いてきたこととかなり合致するし、ちょうど今自分がやっていることとも重なったので、ふむふむと頷きながら読みました。とくに、“売り手の載せたい情報は豊富に載せてるがユーザーの小さな疑問、不安に答えられていない”ホームページが多い、という部分には深く頷きました。

しかし!この中身を作る作業、けっこう手間と時間がかかります。上に書いたような工程も、やってみるとけっこうめんどうです。そして客観的に見てくれる第三者の意見も必要だったりします。

ということで、中身作りを大事にしているホームページ業者を見つけ、ご自身は本業に時間と労力を費やすというのも手ではないかと、最後にちゃっかり営業的なことを書いて締めくくっておきます。